胎児の健やかな成長のために! 葉酸サプリで先天性異常を防ごう

お腹の中に宿った命は、とてつもないスピードで「ヒト」の形へと進化していきます。特に妊娠初期の成長は目覚ましく、内臓や脊椎などの主要器官はほとんどこの時期に作られるといっても過言ではないほど。そのために必要な栄養素が、胎児の細胞分裂を促す効果のある「葉酸」です。どのような摂り方をすれば良いのかを知り、胎児の健やかな成長に役立てましょう。

始める時期は、早ければ早いほど良い

葉酸は水溶性ビタミンなので体内に留まりにくく、胎児の成長に必要な量をしっかり蓄えるには、妊娠してからでは間に合わない可能性があります。「妊娠の1ヶ月前からで良い」とされていますが、できれば結婚と同時に始めると良いでしょう。

葉酸を多く含むのは、レバー、さくらえび、アスパラガス(ゆで)、卵黄、ブロッコリー(ゆで)、ほうれん草(ゆで)など。切り干し大根やカリフラワー、さつまいもなどにも含まれていますね。
これらの食材を積極的に取り入れ、毎日の献立を考えていきましょう。

厚生労働省推奨の合成サプリ

一般的に「サプリ」というと天然が良いとされていますが、厚生労働省が推奨しているのは合成サプリです。その理由は、天然よりも吸収率が高く、胎児の先天性障害を防ぐ力が強いから。もちろん、原料の質には十分に気をつける必要がありますが、食事だけでは足りない栄養素を補うにはとても心強い味方です。

ただし、合成の葉酸サプリは吸収が良すぎて過剰摂取になる恐れがあります。1日あたりの推奨摂取量は、妊娠前〜4ヶ月が400μg、妊娠5ヶ月〜10ヶ月で240μgなので、この量を超えない程度にサプリを利用しましょう。食事から十分に摂れている場合は、もう少し使用量を減らしてバランスをとると良いですね。

妊婦が葉酸を摂ることのメリット

妊婦が葉酸を摂ることにより、主に次のようなメリットを得ることができます。

<胎児の健やかな成長に役立つ>
母体に葉酸が足りていないと、二分脊椎(脊髄が2つに分かれている状態)や無脳症(大脳が欠損しているか、全くない状態)などの先天性異常が現れるリスクが高まります。しかし、葉酸を十分に摂ることによって細胞分裂が正常に進み、このようなリスクを減らすことができます。

<母体の健康を守る>
葉酸には、細胞分裂をサポートする他、ビタミンB12と結びついて正常な赤血球を作るという働きもあります。これにより、内臓の強化や貧血防止などの効果が出て、妊娠期間を順調に過ごすことができます。

葉酸は、ママと赤ちゃん双方にとって大きなメリットをもたらしてくれます。しかし、水溶性ビタミンなので汗や尿として排出されやすく、食事だけから十分な量を摂るのは簡単ではありません。そんな時は、吸収率の高い合成サプリがお役立ち! 原料の質には十分に気をつける必要がありますが、足りない分の栄養素をしっかり補ってくれます。

葉酸を摂るときの注意点とは

我々の身体になくてはならない葉酸。ぜひ積極的に摂っていきたい栄養素ですが、どんなことに気をつければいいのでしょうか。 過剰摂取に気をつける なんでもそうですが、過ぎたれば及ばざるが如しです...